<前回の続き>
「英語ができるようになるか否かは、自分をコントロールすることができるか否かによる」ということを前回書きました。
例えば、英語の発音で言うならば、「自分の身体(唇、舌、喉など)をコントロールする」ということが要求されるということです。
これは「発音」だけの話ではありません。
「文法や単語を使って英文を作る」という際にも、自分の中でのコントロールが必要となります。
思ったことを英語で表現する際、どの文法を使えば良いか、どの単語を使えば良いか、ということを考えなくてはなりません。
文法も単語もめちゃくちゃで、とにかく、なんとなく意味が通りそうな単語をテキトーに並べる、ということをしている人は、いつまでも英語が上手になりません。
自分の知識を総動員させながら、気をつけて「文法」や「単語」を選んでいく。
そういうコントロールをしていくことで、ようやく相手に通じる英文となるのです。
「発音」においても「英作文(文法と語彙)」においても、どちらにしても自分から「アウトプット」していく必要があるわけです。
「アウトプット」の際には、どんなことであれ、必ず「自分のコントロール」が必要となります。
しかし、自分のコントロールがうまくいかないという状況は、とてももどかしく、苦しく、辛く、そしてとても面倒くさいものです。
利き手と逆の手で文字を書いてみればそのことが誰にでも分かるはずです。
もどかしくて、苦しくて、辛くて、面倒くさい。
だから「練習しよう」という気にならない。これ、普通の人なら当たり前。
ですが、「練習しようという気にならない」というところを乗り越えて「練習」を繰り返した人だけが、今よりも「自分をコントロールする」ということができるようになるのです。
そして、自分のコントロールを獲得していくと、最初はもどかしくて、苦しくて、辛くて、面倒くさいと思っていたことが、「だんだんそうではなくなっていく」はずです。
もどかしくない、苦しくない、辛くない、面倒くさくない。
いったんこうなればしめたもの。これは以前このブログで書いた「しきい値を超えた」ということです。(過去記事はこちら。)
こういうレベルに到達する前には、「うまくコントロールできない」という時期を受け入れて、たくさん練習に励むしかありません。
近道や王道を探すのではなく、地道に練習を繰り返す。
英語ができるようになりたければ、そういう当たり前のことを是非実践してほしいと心から思います。
<おしまい>
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