日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズです。
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109:「セラミック」
たいていの人は「セラミック」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
これは「陶磁器の」や「陶器の」といった意味の言葉ですが、「陶磁器」や「陶器製品」などを指して使われることもあり、「セラミックス」とも呼ばれることがあります。
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まず、「セラミック」というのは、英語では「ceramic」というスペルで書かれます。
これは多くの場合、「形容詞」として使われ、「陶磁器の」や「陶芸の」といった意味で使われます。
これを「名詞」として使いたい場合には「ceramics」というように、語尾に「-s」をつけます。
つまり、「-s」をつけると名詞となり、「-s」がなければ「形容詞」というように区別すれば良いでしょう。
しかし、日本語の場合は「セラミック」も「セラミックス」も、どちらも同じように使われることが多いようです。
Wikipediaの説明によれば、「昔、日本では可塑性の合成樹脂材料をプラスチックと呼び、その製品をプラスチックスと区別していたように、セラミックスも、材料をセラミック、製品をセラミックスと呼んでいた。だが、最近では、両者の区別があいまいになっている」とのことです。
というわけで、この言葉は語尾に「-s」がついたりつかなかったり、あるいは日本語でも「-ス」がついたりつかなかったり、少々ややこしい単語ですね。
で、発音に関して言えば、「ceramic」は[sərǽmik]という発音記号で書かれます。
敢えてカタカナにするならば、「スィラミック」という感じでしょうか。
日本語との違いは、まずは「アクセントの位置」ですね。
日本語の場合は「セ」が低く、「ラミッ」が高く、そして最後の「ク」がまた低くなります。
英語の場合は、「ラ」にあたる部分のみが高く、強く発音され、それ以外のところは低く、弱く発音されます。
たいした違いではないかと思うかもしれませんが、実際に発音してみると、雰囲気がだいぶ違います。
それから、最初の「ce」のスペルの部分は、日本語の「セ」とするのではなく、「スィ」のような感じの音にすると良いでしょう。
この2点をきっちり抑えておけば、キレイな英語の発音になります。
是非、声に出して練習してみてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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