英語というのは「外国語」ですから、誰にとっても身につけていくのは一筋縄ではいきません。

しかし一方で、英語は「言語の1つ」なのですから、適切な方法で地道に学習を続けていけば、必ず身につけていくことができます。

前回は、英語学習において最優先にすべきことが何なのかについて、1つの考え方をご紹介しました。

今日は、私(久末)自身の経験から気づいたことについてお話しします。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

私は今年に入ってから、1月、3月、4月と連続でTOEICを受験しました。

4月の試験は終わったばかりでまだ結果が出ていませんが、1月と3月の結果を見比べてみると、1月に比べ、3月の方がリスニングテストの結果が悪かったのです。

実に40点近くも下がってしまいました。

どうしてそんなことが起きたのでしょうか?

TOEICの結果は、同じ人であっても毎回毎回同じようになるわけではありません。

当然「誤差」というものもあるでしょう。

しかし、リスニングだけで40点も下がるのは誤差の範囲を超えているように思います。

では、一体何が原因なのでしょうか?

実は、私は「試験の直前」にたいていやることがあります。

 

TOEICの試験は、普通、13:00に開始します。

試験の受付は12:30までなので、それまでに受付を済ませ、席に座ります。

席に座り、しばらくすると、試験官がリスニングテストの音量チェックをしたり、問題用紙・解答用紙を配ったりします。

他にも試験に関する注意事項などの説明があるのですが、その時間の時に、私が必ずやることがあります。

それは、「頭の中で、自分が覚えている英文を暗唱する」ということです。

おそらく、12:30までの時間ならば、オーディオプレーヤーにイヤホンをつないで、英語の音声を聞く、ということもできるでしょう。

実際、そうしている人を時々見かけます。

英語の試験の直前に、「英語の音」が耳から入ってくることはとても効果的だと思います。

しかし、それも12:30になったら終えなくてはなりません。

持ち物は全てカバンの中にしまうように、との指示があるからです。

それに「音を聞く」という行為はあくまでも「インプット」の行為であり、言い換えるならば「受動的」な行為です。

これに対し、「英文を自分で暗唱する」という行為は「アウトプット」の行為であり、つまりは「能動的」な行為です。

自分自身がその気にならなければできない行為と言えます。

本当は「声」に出して言うのが最も効果的ですが、試験直前の静まった試験会場ではそうもいきません。

それでも、自分の頭の中で「英文を音声にして流す」ということが可能なのは、自分がその英文を「覚えている」からです。

これは、「英文を暗唱する」ということをしたことのない人にはとうてい無理な芸当です。

しかし、一度でも「英文を暗唱する」ということを身につけた人ならば、このことができます。

英語の試験の直前に、自分の頭の中に、正しい英文の「音」を流す。

そういうことをやってから英語の試験を受けると、結果が全然違ってきます。

 

実は、1月の試験の時には、私は「頭の中で英文を暗唱する」ということを実践したのですが、3月の試験の時には、これをやりませんでした。

いや、やらなかったというよりも、できなかったのです。

隣の席にたまたま座った人が、鼻水をずっとすすっていて、それが気になってしまいました。

そして、その人にティッシュを渡そうかどうしようか迷っているうちに時間が過ぎてしまったのです。

結局、その人に「ティッシュ、使ってください」と言って渡したのですが、その頃にはもう12:55頃になってしまっていました。

集中もいささか途切れてしまいました。

そのことだけが原因とは言いませんが、40点もリスニングの点数が下がったのは、集中力が途切れたただけでなく、「暗唱」によって自分の頭の中に英語の音を流すことができなかったことが主な原因だろうと自分で分析しています。

そして、つい先日、4月10日のテストの日。

私は3月の反省を踏まえ、12:30からずっと、頭の中で「英文暗唱」を繰り返しました。

ここまで徹底的にやったことはないのではないか、というくらい、必死にやりました。

するとどうでしょう?

今回は、リスニングテストが開始してから聞こえてきた英語の音声が、私には「1つ1つの単語まで全てハッキリ聞こえる!」という感じだったのです。

その効果は、45分間のリスニング問題が終わり、その後のリーディング問題に入ってからも続きました。

リーディング問題の最初の「Part 5」では、必要なところだけを読めば正答を見つけることができる場合があるのですが、この時の私は、問題文を最初から最後まで「全て」読みました。

「全て」を読みながらも、その全てがドンドン頭に入ってくる、という感じでした。

ここまで頭が英語をすんなり受け入れることができたのは、明らかに直前の「英文暗唱」のおかげだろうと思います。

まあ、まだ結果も出ていないのにこのようなことを人に話してしまって良いものか分かりませんが、今回はかなり自信があります。

TOEICという試験は、2時間もの長い時間にギリギリ終えられるかどうか分からないほどの大量の英文を読み続けなくてはならないという過酷な試験です。

しかし、もしも「英語の音」を最大限に活用した上で試験にのぞんだ人がいたならば、きっと、その人は、自分の英語力を最大限にまで引き出すことができるでしょう。

逆に、「英語の音」を全く使わなかったとしたら、いくら英語力のある人でも、力を最大限まで発揮できないかもしれません。

「英語の試験」を受けるならば、「英語の音」を活用しましょう。

特に、直前まで自力で行うことができる「暗唱」までやることを強くオススメします。

 

<おしまい>

 


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