日本人が英単語を覚えようとする時、当然、「日本語」に置き換えて覚えることでしょう。

しかし、単に「日本語」に置き換えてしまうと、その英単語の「本来の意味」が失われてしまうことがあります。

英単語の「本来の意味」がよく見えるような日本語に訳しておくと、実際に英語で文を作ろうとする時にとても役に立ちます。

さて、今日は「interesting」という言葉について考えてみましょう。

よく、日本人はこの言葉を「おもしろい」と訳します。

しかし、「おもしろい」という日本語が、常に「interesting」という英語で表現されるわけではありません。

では、どうすれば良いのでしょうか?

 

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「interesting」は、そもそも「interest」という言葉の語尾に「-ing」がついた形ですね。

「interest」自体は「動詞」で、「興味を起こさせる」「興味を持たせる」といった意味の言葉です。

動詞の語尾に「-ing」がついた形は「現在分詞」か「動名詞」かの2つに分かれるのですが、「interesting」は「現在分詞」として機能します。

「現在分詞」は、本来の「動詞」の働きに加え、さらに「形容詞」の働きがくっついたもの、と考えれば良いでしょう。

つまり、「interesting」は、本来の「興味を起こさせる」や「興味を持たせる」という「動詞」の意味を持ちながら、同時に「形容詞」として機能するということになります。

「形容詞」というのは「名詞を修飾する言葉」なので、「interesting」も「形容詞」として機能します。

辞書を開けると、「interesting」は「形容詞」という品詞として分類されているかもしれませんが、これは本来は「動詞が現在分詞になったもの」なのです。

「interesting」を本来の動詞の意味合いを損なわずに日本語に訳すとしたならば、「興味を起こさせるような」「興味を持たせるような」とすると良いでしょう。

例えば、「interesting story」と言えば、「興味を起こさせるような物語」あるいは「興味を持たせるような物語」となります。

「interesting」に限らず、他にも「exciting」や「surprising」なども同様に、「〜するような」という日本語を当てて考えると、本来の動詞の意味合いを損なわずに済みます。

そして、「interesting」を「興味を起こさせるような」という日本語に置き換えて考えることができたならば、この単語が使われる場面場面によっては「おもしろい」という日本語に当てても良いでしょう。

その場合の「おもしろい」というのは、「わっはっはー!」とお腹を抱えて笑うようなおもしろさではなく、「人に興味を持たせるような」という意味で「おもしろい」と言っているのです。

なので、「彼の冗談はいつもおもしろい。」と言いたい場合、それが声を上げて笑ってしまうようならば「interesting」は使えません。

笑ってしまうような意味で「おもしろい」と言いたいならば、「interesting」ではなく「funny」という言葉を使うと良いでしょう。

「interesting」と「funny」をどちらも「おもしろい」という日本語に訳してしまうと、このような語弊が生じる可能性がありますので、「interesting」の方は「興味を起こさせるような」あるいは「興味を持たせるような」という日本語に訳すようにすると良いでしょう。

 

◎まとめ

「interesting」はもともと「interest(興味を起こさせる/興味を持たせる)」という動詞が「現在分詞」へと変化したものです。なので、「動詞」としての意味合いを損なわないように、「interesting」は「興味を起こさせるようなあるいは興味を持たせるような」という日本語に置き換えて理解しておくと良いでしょう。