日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。
それをご紹介していくシリーズの「076」番です。
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076:「チップ」
「チップ」という言葉は、実はややこしいのです。
カタカナで「チップ」となる英単語には、実は「chip」と「tip」の2つがあります。
「chip」には「かけら」という意味があります。
例えば「potato chips」と言えば日本語の「ポテトチップス」に当たりますが、これは、ジャガイモを薄く切った小片ということになります。
あるいは、電子機器の中に入っている半導体チップのことを指して「chip」という場合もあります。
このように「chip」には「かけら」とか「小片」という意味があり、これは日本語にすれば「チップ」ということになります。
ところが、もう一つの「tip」という英単語もまた、日本語では「チップ」となるので厄介です。
「tip」の方は、発音としては「ティップ」となります。
「ティ」と「チ」。
似ているようで違いますね。
紅茶のことを「ティー」と言いますが、これを「チー」という人は少ないですね。
これと同じで、「tip」のことは「ティップ」と発音するようにし、もう一方の「chip」は、ほぼ日本語と同じで「チップ」と発音すれば区別が明確となります。
で、「tip」の方はどういう意味になるかと言いますと、海外のレストランなどでサービスマンに渡すお金を「チップ」と言いますが、あれのことです。
タクシードライバーが荷物を運んでくれた時などに1ドル。
ホテルに宿泊して、ベッドメイキングで1ドル。
レストランに入って食事したら会計の合計額から何パーセントか残す。
このように、アメリカなどの諸外国では「チップ」という制度があります。
過去にこのことについて記事にしたので興味のある方は読んでみてください。
(日本とアメリカの違い(6):チップ)
タクシードライバーにチップを渡す時に、「Here is your chip.」と間違えて言わないように気をつけましょう!
渡すお金は「チップ」ではなく、「ティップ」ですから、ね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!
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