英語の発音は、どうすれば上達するのでしょうか?

私(久末)は、長年「発音指導」を続けてきましたが、上達の早い人とそうでない人との間には、いくつかの「相違点」があることに気がつきました。

上達の遅い人は、上達の早い人が持っている「何か」を持たないまま練習している可能性があります。

今日は、「発音を上達させる7つのヒント」のうち、まず1つ目をご紹介します。

 

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【発音を上達させるヒント1】

まずは「のど」から発せられる声の「強さ」です。

意外に思われるかもしれませんが、日本語で言葉を話すときよりも、英語で言葉を話すときの方が、喉から出る声の「強弱の差」が大きくなります。

それはまるで、歌を歌うときに「弱いところと強いところの差」があるようなもので、英語で言葉を話すときには、この「音の強弱」というものがとても重要になります。

そして、「音の強弱」に大きな差をつけるように発音するためには、そもそも「強い音」と「弱い音」の両方を出せなくてはなりません。

ところが、多くの日本人が日本語を話す時には、おそらく、平均的に見ても、「音の強弱の差」はあまり大きくありません。

具体的な数値で表現するのはとても難しいのですが、仮に、英語での強い音を「100」と定めたとしましょう。

そして、弱い音を「10」としたとします。

英語では「10〜100」という音の強弱の幅で言葉が話されていくと仮定しましょう。

これに対し、平均的な日本語の標準語では、私の勝手な感覚ではありますが、おそらく「40〜60」という程度の幅で言葉が話されているように思えます。

一番強い音も、一番弱い音も、どちらも英語よりも程度が低いのです。

日本語のニュースを見れば分かると思いますが、アナウンサーはあまり感情をあらわにはしません。

それは「音の強弱」にあまり差がないためです。

一方、アメリカなどのニュースでは、アナウンサーであってもかなり感情がハッキリわかるように聞こえます。

「強いところは強く、弱いところは弱く」という強弱の差が大きいわけです。

音の強弱は、「のど」の強さに関係があります。

英語では、強く発音すべきところで、しっかりと声を張って出す、ということをしなくてなりません。

その反対に、弱く発音すべきところでは、本当に弱く、小さく音を出すのです。

英語の発音がなかなか上達しないと感じている人は、是非、「声の強弱」を意識してみてはいかがでしょうか?

 

さて、この続きはまた来週。
どうぞお楽しみに!

 


 

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