英語を教えていて、時々思うことがあります。
それは、英語に限らず、外国語を身につけたいならば、まずは「母国語(=日本語)」でたくさん文を書くと良い、ということです。
「文を書く」ということは、「自分を表現する」ということです。
自分の頭の中にあることを、「外に出す」ということです。
こういう「アウトプット」の行為を日頃からたくさん実践している人は、そうでない人に比べて、「何かを理解する」ということが上手です。
逆に言えば、「何かを理解する」ということが人よりもうまく行かない人は、たいてい「アウトプット」も苦手です。
「理解する」というのは、単なるインプットではありません。
「情報を頭の中に入れて、他の情報とつなげる」という能動的な活動があってはじめて「理解する」ということができます。
「文を書く」という行為は、まさに「情報と情報をつなげる」ということを頭の中ですることであり、さらにそれを整理してアウトプットする行為と言えます。
アウトプットは、たくさん練習していけば上手になっていきます。
そして、アウトプットが上手になればなるほど、「他人がアウトプットしたものをインプットする」のも上手になります。
これがつまり、「理解力が上がる」ということです。
理解力が上がれば、文法書に書いてあることを理解するのも楽になります。
発音の訓練でも、講師が言わんとすることをより正確に理解できるようになります。
そういう「理解力」を高めて行くことで、「英語」などの外国語も身につきやすくなるのです。
「文を書く」という行為。
最初は下手くそでも、毎日やれば、必ず上手になります。
ブログを書くとか、あるいは誰にも読まれたくなければ日記を書くとか。
本当は人に読んでもらって、その反応を見るのが良いですが、まずは自分だけで文を書くのでも良いでしょう。
英語を学ぼうとしている人は、是非、日本語で「文を書く」ということをしてみてはいかがでしょうか。
<おしまい>
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