今日(というか、日付が変わったから昨日)も、無料の英語講座がありました。
参加して下さった方々、本当にありがとうございました。
今日は、初の現役学生さんにご参加頂きました。
講義をしながら、「こういう説明は学校でしてもらえましたか?」なんて尋ねると、「いえ、そこまでは説明されませんでした。」と返してくれました。
ふむふむ、やはり学校では、一番の基礎となる「用語」の説明をしっかりしないこともあるのでしょう。
本校の「聞くだけでゼロからやり直せる英語講座」は、本当に最初の「文法用語」から入ります。
「用語」というと、「え~、難しそう。っていうか、面倒くさい。」なんて声も聞こえてきそうですが、実は、これはとても大切なことなんです。
「用語」というのは、「名前」とも言えます。
例えば「節」とか「副詞」とか、日常生活では使わないような「用語(名前)」が、英文法の世界では出てきます。
こういう「用語」は、実際に英語を話したり書いたりする際には、実は全く必要ではありません。
しかし、用語そのものは必要でなくても、その用語が作り出す「イメージ」は必要です。
つまり、「節」や「副詞」という言葉が重要なのではなく、それらの言葉からつながる「イメージ」が重要なのです。
そういうイメージを浮かべながら、英語を話したり書いたりするわけです。
ところが、「イメージ」をつかむためには、まずは「名前」が必要になります。
「名前」が分かれていないものは、「イメージ」も分かれません。
例えば、「whisker」「beard」「mustache」という言葉は、全て日本語では「ひげ」という言葉で表現されます。
もちろん、「ほおひげ」「あごひげ」「くちひげ」などのようにも表現することはありますが、たいていは「ひげ」という一言で言い表されてしまいます。
つまり、「そこに、ひげをはやした男性がいた。」という場合、それだけでは、私達日本人には「ほおひげ」なのか「あごひげ」なのか「くちひげ」なのか分からないと言えますが、それでも特に問題にはならないのです。「ひげ」という言葉だけで、適当にイメージを作ればよいわけです。
しかし、その日本語を聞いた外国人は、「それはほおひげですか?あごひげですか?くちひげですか?」と尋ねたくなります。
なぜなら、英語ではそれぞれ別々の言葉があるため、英語を話す人にとっては、「どのひげとしてイメージすれば良いのか、判断に迷う」からです。
これは、日本人が「He is my brother.」という英語を聞いて、「それはお兄さんですか?弟さんですか?」と聞きたくなるのと同じことです。
日本語では「兄」と「弟」という2つの言葉に分かれているから、イメージも2つに分かれてしまい、そのため、「brother」という言葉を耳にした時に、その言葉を「兄」と「弟」のどちらとしてイメージさせればよいか分からず、気分が落ち着かなくなってしまうのです。
このように、「名前」が分かれていると、そこから得られる「イメージ」も分かれることになります。
ここで文法の話に戻りますと、文法の「用語」というものは、実際に英語を話したり書いたりする際には、「イメージ」として分かれて使われます。
イメージさえはっきり分かれていれば良いのですが、そのためには、最初に「名前(用語)」が必要になるということなのです。
「節」や「副詞」という用語を知っていても、実際にはそんな言葉を浮かべながら英語を話したり書いたりする人はいない、だからそういう用語を覚えることは遠回りだし、無意味だ、と主張する人も世の中にはいます。
しかし、「用語」を使ってから「イメージ」を分けていく方が、実ははるかに時間や労力の節約になるのです。
本校の授業は、この講座も、通常クラスも、全て「用語」のイメージ化を大切にします。
このイメージ化された用語を使って、英語の文法の知識をつなげていくのです。
一般の文法書や解説書、あるいは塾や学校の授業などで、「英文法の用語が難しくて分からなくなった」という人にとっては、本校の授業はお役に立てることと思います。
特に「レベル0」の講座は「無料」ですから、この機会に是非ご利用下さい!
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