英語を教えていると、「先生、発音が難しくてできません」という、まあ、「泣き言」のようなことを言う人がいます。

そんな時、私はいつも、「人間なんだから、必ずできますよ」と言うことにしています。

ところが、そこで「そうだな、自分も人間だからできるはずだな」と素直に思ってくれる人は良いのですが、時々、それでも自分を「否定」する人がいます。

「人間だからできるはずですけど、でも、自分にはできない」となってしまうのです。

こういう人は、いくら「肯定」の言葉を伝えても、「でも」の後で最後には「否定」で締めくくってしまいます。

最後に「否定」で終わるものですから、いっこうにできるようになる気配を自分で感じ取ることができないのです。

「でも」という言葉を使うことが悪いのではありません。

問題なのは、「肯定」と「否定」の順番です。

先に「否定」が来たとしても、最後の最後が「肯定」ならば良いのです。

「今の自分にはできない。でも、きっとできるようになります。」

というように考えることができれば、最後が「肯定」ですから、その人はきっとできるようになることでしょう。

「今はできない、でも、できるはず。」
「できるはず、でも、今はできない。」

同じ事を言っているようでも、最後の最後が「肯定」で終わる方が、きっと実現してきます。

「肯定、でも否定」ではなく、
「否定、でも肯定」で行きましょう!