「賢い人になりたいですか?」と問われて、「別に、いいです、結構です」と心の底から答えられる人はどれくらいいるでしょうか?
実際に、私が教室で生徒達にこのような質問をして「NO」と答えた人は今のところ一人もいません。
きっと多くの人が「少なくとも、今より賢くなりたい」と願っているのではないでしょうか。
人が「賢い」かどうか、というのは、生まれつきの能力で決まるものではありません。
そりゃあ、生まれつき頭の良い人もいるでしょうけれど、そういう特別な人だけが「賢い人」になれるわけではありません。
「賢さ」というものは、「訓練」によって高めていくことができるものです。
「脳」が健康に機能しているならば、訓練によって「誰でも」高めて行くことができるはずです。
「賢さ」の定義には様々あるかもしれませんが、「賢い人」というのは、たいていは次のような人だろうと思います。
1. ことがらの「問題点」を見抜く力が高い。
2. 問題点の「原因」を探る力が高い。
3. 問題点の「対策」を検討する力が高い。
4. 上記の「1〜3」を人に伝える能力が高い。
5. 上記の「1〜3」を行う際に必要な「知識」が豊富である。
6. 答えが与えられてない状況で、自力で「答え」にたどり着く力が高い。
7. 人の話を聞いたり、文章を読んだりした時の「理解力」が高い。
8. 法則化されていないものの中に「法則」を見つけるのが上手い。
9. 自分が人からどう見られているのかをよく理解している。
10. 自分の言葉や行動が人にどのように影響を与えるのかをよく理解している。
ざっと思いつくだけでもこれだけのことがありますが、他にもきっとあるでしょう。
これを読んでいるあなたの中にも、きっと当てはまることがいくつもあるはずです。
「賢い人」は、言い換えるならば、「思考力の高い人」なのだろうと思います。
当然「知識量」も必要になりますが、「知識だけ」があっても役に立ちません。
豊富な知識量に加え、それを頭の中で縦横無尽に使いこなす「思考力」がなければ、上記の10項目に当てはまる人にはなれません。
では、「思考力」はどのようにして高めていくことができるでしょうか?
次回から、1つずつ、私なりに思う、「賢さの高め方」をご紹介していきます。
どうぞお楽しみに。
<続く>