<前回の続き>

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前回は、「理性」というものはどのようにすれば育てていくことができるでしょうか、という問いかけをしたところで終わりました。

「理性」というものが育てば、その反対の「感情」とのバランスを取ることが可能となります。

人には誰にでも「感情」はありますが、「理性」は誰にでもあるとは限りません。

「感情」と「理性」のバランスを取るには、まず、「理性」を育てる必要があります。

しかし、「理性」というものを育てることは、そうカンタンなことではありません。

人間の脳で言えば、「前頭前野」という部分が「理性」を持つことができるかどうかに影響していると言われています。

つまり、「前頭前野」を鍛えていくことが、すなわち「理性」を育てることにつながります。

前頭前野というのは、人間が人間らしい知的な活動をする際に働く部分で、一般的に「勉強」だけでなく、身体の運動、芸術的な創作など、音楽的な活動など、様々な分野に影響しています。

また、前頭前野は「善悪の区別」や「我慢・忍耐」といったものが必要とされる場面でも機能します。

つまり、前頭前野が十分に鍛えられていないと、勉強、運動、創作活動、善悪の区別、我慢、忍耐といったことがうまくいかない可能性があるということです。

ということは、前頭前野を鍛えるためには、「勉強」「運動」「創作活動」「善悪の区別」「我慢・忍耐」ということを、多少無理矢理にでも訓練すれば良いのです。

これは自力でやるのはとても大変なことですし、成果が見えるまでに時間もかかります。

できることならば、誰かの指導の下で、無理矢理にでも鍛えてもらう、ということが一番確実な方法ではなかろうかと思います。

あるいは新しいことに挑戦するのも、前頭前野を活発にするのに良い影響があると言います。

苦手なこと、今まで避けてきた事に、敢えて挑戦してみるのも一つの手です。

そして、辛い場面や苦しい場面で「少し我慢してみる」ということも意識すると良いでしょう。

理性というものは、そうやって少しずつ、辛抱強く鍛えていくしかありません。

しかし理性を育てることに成功した人は、いざという時に「感情の暴走」を食い止めることができます。

感情の暴走によって心の健康を損なってしまうのを防ぐためにも、前頭前野を鍛え、理性を育てることに挑戦してみましょう。

<続く>

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