<前回の続き>
さて、前回はお風呂場まわりについて、日本とアメリカの違いをざっと思いつく範囲で挙げました。
今日はその続きです。
前回の手描きの絵をもう一度ご覧ください。
考えてみれば、日本でもビジネスホテルなんかに宿泊したことのある人ならば、このイメージは掴みやすいですね。
あるいは、トイレとお風呂が一体となったのユニットバスを思い浮かべてもらえれば良いかもしれません。
ただ、日本にもあるホテルやアパート・マンションのユニットバスと違って、アメリカの家庭の「bathroom」は、普通の部屋のように広かったり、カラッと乾いた雰囲気があったりするので、少しイメージが違うかもしれません。
さて、今回は「バスタブ」の辺りをもう少し見てみましょう。
図にありますように、バスタブには「カーテン」の存在が非常に重要です。
当たり前ですが、「カーテン」は、バスタブの「内側」に垂らすようにして使用します。
バスタブの「外側」に垂らしてしまうと、シャワーの水が全部外に流れ出てしまいます。
ところが、カーテンを内側に入れてシャワーを浴び始めると、お湯の熱によってバスタブ内に「上昇気流」がわずかに発生し、カーテンをフワっとまくし上げてしまうことがあります。
そんな時は、カーテンの裾をバスタブの内側に入れた後、カーテンの内側の上の方からシャワーのお湯を当てて流します。
そうすると、カーテン裾が、バスタブの内側に「ペタ」っと張り付いてくれます。
まあ、毎日使っていれば当然思いつくことでしょうが、ご参考まで(笑)
それから、バスタブ内の「シャワー」の部分。
これは、日本では「長いシャワーホースの先」にシャワーヘッドがついているものが主流と思われますが、アメリカでは、「壁からいきなりシャワーヘッド」というものが普通です。
つまり、長いシャワーホースがついていないので、シャワーヘッドを手にもって、自在に動かすことができないのです。
これ、日本式のシャワーに慣れてしまうと、意外に困るのですよね。
下半身を洗うときとか、頭よりも上のほうにあるシャワーヘッドからお湯を当てなくてはならない、という不便さがあるのです。
これは日本式の「長いシャワーホース」がついているシャワーの方が断然良いと思います。
また、アメリカ人にもいろいろいますが、日本のように「湯船にお湯をはってつかる」ということを全くしない人もたくさんいます。
なので、バスタブそのものが「シャワーを浴びるだけ」の目的で設計されていて、「お湯をはる」という目的で設計されていない場合もあります。
そういうバスタブは非常に底が浅く、とてもお湯につかるほどの深さがなかったりします。
以前、私がカナダのトロントに行った時、宿泊したホテルがそのような仕様のバスタブを採用していました。
無理矢理お湯につかろうと思ったのですが、とても「肩までつかる」なんてのは無理で、足を真っ直ぐ伸ばして、バスタブの中で仰向けに寝そべる形で、それでもやっと「おへそ」辺りまでしかお湯につからないような感じでした。
その姿が自分でもあまりにもおかしかくて、思わず笑ってしまったのを覚えています(笑)
こういう仕様のバスタブでお湯につかろうなんて考えるものではありませんね。
さて、次回は「bathroom」という言葉が日常でどのように使われるかについてご紹介します。
<さらに続く>
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