久しぶりの更新となります。

「英語は絶対暗唱だ!」ということを主張していくこのテーマも、もうそろそろおしまいに近づいています。

今回は、「音読と暗唱」を繰り返していくことによって、「英文をつくるのがラクになる!」ということについてご紹介したいと思います。

「音読と暗唱」は、自分で英文をつくる行為ではありません。

既に「誰か(ネイティブ)」が書いた英文を使って、それを「声に出して発していく」という行為です。

つまり、「音読」も「暗唱」も、「自分のオリジナルの英文をつくる」ということには直接的にはつながらないと言えます。

しかし、私達が最終的に目指すのは、「英文を自分の力で、自在につくり出せるようになること」ですね。

英語でコミュニケーションをするということは、「自分で英文を作り出す」ということです。

「音読」や「暗唱」を繰り返していても、いつまで経っても「自分で英文を作り出す」という練習にならないから意味がない、と主張する人もいることでしょう。

しかし、これまで何度もこのブログで説明してきましたが、「音読」や「暗唱」を繰り返していくと、「自分で英文をつくる」ということにつなげていくことができるのです。

音読や暗唱は、「文や単語を覚える」ために行うのではなく、「文をつくる際の法則を獲得する」ために行うべきです。

つまり、

「暗唱=覚える」という図式ではなく、
「暗唱=法則を獲得する練習」という図式で考えるべきなのです。

「法則を獲得する」ということが出来ていくことによって、今度は「自分のオリジナルの英文」をつくろうとした時に、その「法則」が自動的に(無意識に)働いて、自分が文法などの難しいことを考えなくても「ある程度」は自然に英文をつくれるようになるのです。

しかし、これはあくまでも「無意識」に行われることなので、自分が「意識」して確実にコントロールできるようにするには、別のアプローチも必要です。

それは以前もご紹介した「自分で文を作るような感覚で暗唱する」というアプローチです。(過去記事はこちら。)

暗唱をしながら、「ただ勝手に口が動いてくれる」のに任せるのではなく、1つ1つの英文を、あたかも「自分がその場で作っている」かのように発していくような意識が必要です。

「自分で文をつくるような感覚」を持ちながら、大量に暗唱を繰り返していくと、そのうちに「無意識」と「意識」の両方で、「英文をつくる法則」が身について行くのです。

英語が外国語である以上、完全なる「無意識」の状態で英文がつくれるようになるには相当な時間がかかってしまうことでしょう。

かと言って、文法などの「意識」的な学習だけでは、いつまでも「口から勝手に英文が出てくる」という感覚は身につくはずがありません。

音読や暗唱と言った「音声学習」を継続することによって「無意識」に口が動くようになり、

また同時に「文法学習」を行うことによって「意識」して自分で英文をつくれるようになります。

「簡単な英文を簡単につくれるようになる。」

このことこそが「英語が話せるようになる」という考え方の基本です。

音読や暗唱をやりながら、「自分で英文をつくるような感覚」を忘れずにいると、次第に「ああ、英文というのは、こうやってつくるもんなんだな」という感覚が見えてきます。

そういう感覚が養われていくと、だんだん「簡単な英文を簡単につくれるようになる」のです。

「音読や暗唱は英文をつくる力へとつながるのだ」という意識を忘れずに、是非、継続的に実践してみてください。

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