(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら

 

ずいぶん長いこと英語を勉強しているのに、「ちっともできるようにならない!」とお困りの方、いらっしゃいませんか?

努力はしているけれどもなかなか実にならないのだとしたならば、考えられる原因は主に2つ。

1. 「努力している」というのは自分の感覚に過ぎず、実際はそれほど努力していない。かけている時間の絶対量が足りない。

2. 努力しているし、相当の時間をかけているが、その「やり方」がそもそも適切ではない。自分がやっている方法が、本当に効果的な学習方法なのかどうかを自分で考えていない。

原因は他にもあるでしょうが、ここでは、「2」について考えてみたいと思います。

 

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英語ができるようになった人というのは、どういう人でしょうか?

1. 「英語」で、「文を作る」ことができる。

2. 「英語」で、文を「発音する」ことができる。

要するに「1. 英文を作って、2. それを発音する」という2つのことができれば、「英語ができる」と言えるということです。

ここで考えたいのは、「1. 英文を作る」ということには、「音」と「文字」の2通りの方法があるということです。

「音」を使って「英文を作る」というのは、すなわち「口頭で文を作っていく」ということです。これが引いては「英会話」というものにつながります。

一方、「文字」を使って「英文を作る」ということも可能です。

「音」を使わず、「紙」などに「文字」を書いて、そこに「英文」を作っていくということです。

 

よく、英語は「耳から覚えよう」ということを主張する人がいます。

そのこと自体については、私は大賛成です。

しかし、それが「耳さえ使えばよく、文字を使う必要はない」という主張なのだとしたら、私は「大反対」です!

 

私たちが「日本語(=母語)」を身につけてきたプロセスを思い返してみても、「耳(=音)だけ」で言語を身につけることができるわけではないということがわかります。

もちろん、赤ん坊の頃は「文字」が読めませんから、どうしても「音のみ」になります。

しかし、3歳にもなれば「文字」を覚えます。

「文字」を学習せずに大人になった日本人はほとんどいないでしょう。

仮に、「文字」を学習せずに大人になった日本人がいたとしたらどうでしょうか?

きっと、「文字」を知らない人が話す日本語は、日本語のようでありながら少し違ったものになってしまうのではないでしょうか。

逆に、「文字」をたくさん学習してきた日本人は、そうでない人に比べて遥かに高い「言語能力」を持つことになります。

母語ですら「音+文字」という学習をしているのですから、外国語になったらもっと「音+文字」という学習が必要になるはずです。

ところが、「英語は耳で覚えよう」ということを主張する人の中には、「文字を使わない」で英語を身につけよう(あるいは身につけさせよう)としている人がたくさんいるように思います。

「文字を使わない」というのは、言うなれば「3歳以下の赤ん坊」と同じということです。

3歳以下の赤ん坊と同じということは、せいぜい、「3歳児の話す日本語くらいまでの英語しか身に付かない」ということと同じではないでしょうか。

 

英語を「使える言語」として身につけていこうと思うのならば、「耳だけ」ではなく、そこに「文字」を使った学習も合わせて行う必要があります。

「耳(=音)」だけに偏った英語学習は、とても残念な学習法と言えます。

 

<続く>

 


 

本校では、「音」と「文字」を融合させるような学習を行っています。

大人はもちろん、中学生や高校生、あるいは大学受験生にも有効な学習方法です。

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