2016年6月から、英検の合否判定が新しくなりました。
まだよく分かっていないという人も多いと思いますので、ちょっと調べてみました。
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まず、英検の試験内容は、級によって以下のように試験に含まれる「技能」が異なります。
「1級」「準1級」「2級」 → 「Reading」&「Writing」&「Listening」
「準2級」「3級」「4級」「5級」 → 「Reading」&「Listening」
上級のレベルでは「3つ」の技能が試験に含まれ、易しいレベルの方には「2つ」の技能が試験に含まれます。
2016年6月以降の英検では、試験に含まれる技能の種類が「3つ」であっても、「2つ」であっても、点数の配分は「均等」となるようです。
以下、各級における、「各技能の配点」「満点」「合格点」の一覧です。
級 | Readingの配点 | Writingの配点 | Listeningの配点 | 満点 | 合格点 |
1級 | 850点 | 850点 | 850点 | 2550点 | 2028点 |
準1級 | 750点 | 750点 | 750点 | 2250点 | 1792点 |
2級 | 650点 | 650点 | 650点 | 1950点 | 1520点 |
準2級 | 600点 | (なし) | 600点 | 1200点 | 878点 |
3級 | 550点 | (なし) | 550点 | 1100点 | 746点 |
4級 | 500点 | (なし) | 500点 | 1000点 | 622点 |
5級 | 425点 | (なし) | 425点 | 850点 | 419点 |
このうち、「Reading」と「Listening」は、問題数がどうであれ、1問あたりの配点も均等になります。
例えば、準1級の「Reading」には「750点」が配分されていますが、仮に「Reading」の問題数が「41問」だったとしたならば、「750点÷41問」となり、「1問=18.29点」ということになります。
「Reading」や「Listening」の中で、「この問題は1点、この問題は2点」のような差はなくなりました。
同じ技能ならば、その中での1問1問の配点は「均等」になったのです。
また、「Writing」については、級を問わず、以下の4つの観点によって採点されるとのことです。
内容:課題で求められている内容が含まれているか
構成:英文の構成や流れが分かりやすく論理的であるか
語彙:課題に相応しい語彙を正しく使えているか
文法:文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか
※なお、解答がTOPICに示された問いの答えになっていない場合や、TOPICからずれていると判断された場合は、すべての観点で0点と採点されることがあります。
以上の「4つの観点」で、それぞれ最高「4点」の素点が与えられます。
つまり、「Writing」の部分全体では「4点×4観点=16点」の素点が与えられます。
そして、素点「16点」に基づき、「Writing」の得点が決まります。
例えば、英検2級での「Writing」の配点は「650点」です。
「650点」の配点に対し、素点で「16点満点」を獲得していれば「650点」となり、仮に素点で「8点(=50%)」だったならば得点は「325点」となる、ということです。
これを見てお気づきかと思いますが、「Writing」の技能に対する配点割合は、全体の「3分の1」となります。
英検1級でも、準1級でも、2級でも、「Writing」が含まれる試験では、それが「3分の1」も占めるのです。
これまでは「Writing」があまりできなくても、他の技能(「Reading」と「Listening」)が良ければ合格できていたかもしれませんが、これからはそうもいきません。
合格するためには、「英作文」の力をしっかりつけて、総合的な英語力をつけるように学習を進めていく必要があるようです。
英作文が苦手な人は、基礎から1つずつ練習してみましょう。
本校では「英作文」の基礎的なトレーニングを行っています。
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