「難しい」ことに出逢った時に、それが「つまらない」と感じてしまうことってありますね。

でもそれは人間ならば当たり前。

「難しい→つまらない」となるのが自然なのです。

ところが、「難しい→楽しい」と感じることができるケースも、人生、生きていれば必ずあるものです。

どういう時に「難しい→楽しい」というようになるでしょうか。

それは、「いつか自分にもできるようになる時が来る」と信じることができた時です。

今日は、私(久末)の実体験をご紹介します。

あれは、私が大学3年生の頃でした。

ちょうど夏休みも終わり、秋から冬にかけて「就職活動」というものを開始しなくてはならないな~、と思っていた頃。

大学の友達と誘い合って、「車の免許を取りに行こう」という話になったのです。

で、その友人と一緒に八王子の教習所に行きました。

最初は学科の講義だけでしたが、数日が経ち、ようやく実際に車に乗る日がやってきました。

私は「オートマティック車限定」ではなく、「マニュアル車」の方で申し込んでいたので、当然、その日に乗った車もマニュアル車でした。

車に関する知識も、まあ、多少は身につけていたつもりでした。

で、学科の講義で習った知識を使って、「その通り」に手足を動かして車を発進させようとしました。

ところが!

車は、すぐにエンストしてしまいました。

最初は、エンストしていることにすら気づきませんでした。

左足でクラッチを踏んで、ギアをローに入れ、クラッチを少しずつ緩めながら右足でアクセルを踏んでいく。

そう、頭では分かっているはずなのです。

しかし、現実には、車は、前に動き出す前にエンストしてしまう。

隣の教官は、「はい、もう一度」と冷静に指示を出してくる。

もう一度。

また失敗。

もう一度。

また失敗。

何度繰り返しても、車はいっこうに前に進みません。

焦りと、悔しさと、恥ずかしさが、入り交じった、とても嫌な気持ちになりました。

「難しい」ことに直面し、「楽しい」と思うことは一切できませんでした。

結局、この日は私は一度もギアをローに入れることができず、車を前に進めることができませんでした。

落胆しながら、次回の予約をしました。

次は、およそ4日後でした。

<続く>

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