「すぐにできるようになる人の共通点」について考えていくコーナー。
前回までに5つの共通点をご紹介しました。
・共通点1:客観力が高い
・共通点2:バランスが良い
・共通点3:自立心を持ち、自分で考え行動する
・共通点4:アウトプットへの移行が早い
・共通点5:自分のミスにすぐ気づく
長年、人に英語を教えていると、「すぐにできるようになる人」と「なかなかできるようにならない人」の違いについて気になるものです。
<アメブロからの続きはここから>
さて、今日は「すぐにできるようになる人」の共通点の6つ目です。
6つ目は、「思考の仕方が忍耐強く、丁寧である」という点です。
「思考の仕方」というのは、人の頭の中にあるものです。
普通、他人の頭の中をのぞき見ることはできません。
しかし、その人が発したもの(「言葉」や「作り出したもの」)を見れば、その人がそれらを発する前にどれだけ「思考」していたのかがよく分かります。
「すぐにできるようになる人」が発したものは、とても洗練されていて、よくできています。
洗練されていて、よくできているものを発するということは、それを発する前に、かなり複雑なことを頭の中で丁寧に考えていたはずです。
そして、「複雑なこと」を丁寧に考えていくためには、思考に対する「忍耐」が必要です。
思考に対する「忍耐」が弱いと、物事を頭の中でつなげていくことができません。
例えば、文章を読む場合でも、「ザッ」と読み通してしまい、どこが肝心で、どこが肝心ではないか、という線引きもせずに「目を通す」で終わってしまいます。
しかし、思考に対する「忍耐」が強い人は、どこが肝心で、どこが肝心でないかを線引きしながら、肝心なところではグッとスピードを落としたりして、「丁寧」に思考を進めていきます。
「思考の仕方」に対する「忍耐」がある人は、「思考の仕方」が「丁寧」でもあるわけです。
これはまるで、難しいパズルを解くのと似ています。
難しいパズルを解いていくためには、「頭の忍耐」が必要です。
辛抱強く考え続けていくことができれば、パズルもきっと解けるでしょう。
しかし、パズルを解く力があっても、それを継続させる「頭の忍耐」が弱ければ、結局は思考を続けることができません。
すぐにできるようになる人は、こうした「頭の忍耐」が強く、丁寧に思考していくことができる人です。
「忍耐」というものは、本人の努力次第で高めることができます。
難しいことに直面して、頭がこんがらがったとしても、「忍耐」をもって考えていくトレーニングをしていけば、きっと乗り越えて行くことができるでしょう。
<続く>