(「残念な英語学習法」シリーズ過去記事はこちら

 

前回、英語を身につけていくためには、「簡単な英文が、簡単に出てくるようになる」ということが大切だと書きました。

私(久末)が英語を身につけてきた過程も同じでした。

今日は私の実体験に基づいたお話をご紹介します。

 

<アメブロからの続きはここから>

 

私は、高校2年生の夏から「10ヵ月」、アメリカのオハイオ州に留学しました。

アメリカの一般家庭にホームステイし、現地の高校に通いました。

朝起きて、夜寝るまで、「人と会話をする」たびに、私は自分の言いたいことを「英文」にし、それを「発音」して伝えなくてはなりませんでした。

「英文を作る」と「発音する」ということができれば、それは「英語ができる」ということになります。

 

普通に生活していて、皆さんはどれくらいの時間、人と「会話」をするでしょうか?

人によって異なるでしょうが、普通に現代的な生活をしていれば、おそらく「2〜3時間くらい」は誰かと話をするのではないでしょうか?

そのうち、「自分が話す時間」を考えてみると、たぶん、「1時間」か「2時間」くらいにはなるのではないでしょうか。

仮に、少なく見積もって、自分が話す時間を「1時間」としましょう。

私たちは「日本語」で生活していますから、毎日、「1時間」もの時間をかけて、「日本語の文を作る」ということを行っていると言えます。

 

これと同じように、アメリカに住んでいた頃の私もまた、「1日に1時間以上」は「英語で文を作る」ということを実践していました。

仮に「1時間」の間ずっと英語を話し続けたとした場合、「いくつ」の英文を作ることができるでしょうか。

文には「長い文」もあれば、「短い文」もあり、長さがバラバラなのが普通です。

また、人が話すスピードも「早口の人」もいれば、「のんびり話す人」もいて、バラバラです。

しかし、「長い」にも「短い」にも、どちらにも限界があります。

スピードにしても、「早い」と「遅い」のどちらにも限界があります。

つまり、文の「長さ」と話す「スピード」というものは、「平均値」を出すことができるということです。

そこで、本校の教材などをいくつか調査したところ、以下のような数値が見えてきました。

 

【 人は、1分間に、平均で「15個」の文を作って話すことができる。 】

 

およそ「4秒に1つの文を作る」というペースです。

このことから考えて、「1時間(=60分)」という時間の間ずっと「英語で文を作り、発音する」ということをした場合には、「毎分15文╳60分=900文」という結論が導き出せます。

つまり、なんと1日に「900文」です!

私がアメリカにいたころ、毎日「900個以上」の文を作り、さらにはそれを発音して人に伝えていたのです。

しかし、日常で使われる文というのは、とてもシンプルなものがほとんどです。

「What time are we leaving?」

「I want to take a shower now.」

「I am not hungry yet.」

こうした「簡単」な英文を、毎日、毎日、たくさん作るのです。

当然ですが、「全く同じ文」を作ることも珍しくありません。

似たような文。

シンプルな文。

簡単な文。

そういった文を、「1日に900個」も作るという生活を、私は「10ヵ月」の間ずっと続けたのです。

するとどうなるでしょうか?

留学を終えて帰国する頃には、私は「簡単な文を、簡単に作れる」ようになっていました。

 

「英語が話せる」ようになるための基本は、まずここにあります。

簡単な文を、簡単に作れるようになる。

日本にいたら、「1日に900個」もの英文を作ることはとても大変です。

ですが、「1日に15個」くらいならやれるでしょう。

たとえ「1日に15個」だったとしても、毎日やれば違ってきます。

少しずつ、「簡単な文を、簡単に作れる」ようになっていくはずです。

英語ができるようになりたければ、毎日、簡単な英文を作るということを強くお薦めします!

 

<続く>

 


 

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