日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
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155:「アンケート」

 

多くの人に同じ質問をして調査することを「アンケート」と言いますね。

いかにも外国語っぽい言葉ですが、このまま「アンケート」と言っても、英語ではほぼ通じません。

さあ、今日も一緒に勉強しましょう!

 

<アメブロからの続きはここから>

 

「アンケート」というのは、英語では「questionnaire」という言葉、あるいは「survey」という言葉で表現されます。

「アンケート」という言葉自体はフランス語の「enquete」という言葉から来ているようですが、英語では、主に上記の2つの言葉が使われます。

 

「questionnaire」は発音記号では[kwèstʃənéər]となります。

カタカナで書くならば「kウェsチョネァ」という感じです。(「k」と「s」は無声音です。)

長いこの言葉には、アクセントが2つあります。

最初の「ウェ」と最後の「ネ」です。

第1アクセントは後ろの「ネ」の方にありますので、第2アクセントの「ウェ」は「気持ち長め」に発音する程度で良いでしょう。

 

一方、「survey」の発音記号は[sə́ːrvei]もしくは[sərvéi]となります。

また、この単語には「名詞」と「動詞」の2つの品詞の働きがあります。

私は個人的には前者の方[sə́ːrvei]を名詞として発音し、後者の[sərvéi]を動詞として発音するのを好みますが、名詞でも動詞でも、どちらの発音を使って差し支えないようです。

 

「questionnaire」は「質問記入用紙」の意味でもあります。一方、「survey」は「調査(する)」という意味となります。

つまり、「survey」というのは「調査」のことを広く表す言葉であり、これを行うための方法の1つに「questionnaire」という形態があるということになります。

日本人が「アンケート」と言いたい場合、「記入用紙」のことを指していたり、あるいは「記入用紙を使った質問調査」のことを指している場合は「questionnaire」という言葉が使えます。

しかし、「アンケートを取って○○を調査する」のような意味で「アンケート」という言葉を使うとしたならば「survey」という言葉が相応しいこともあります。

いずれにしても「アンケート」というカタカナ発音ではほとんど通じないということを覚えておきましょう。

 

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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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