日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
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260:「パール」

いわゆる「真珠」のことをカタカナで「パール」と言いますね。

これは意外にカタカナのままでは通じない可能性が高いでしょう。

さあ、今日も一緒に勉強しましょう!

 

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「パール」という言葉は、英語では「pearl」というスペルで書かれます。

「pearl」の発音記号は[pə́ːrl]となります。

カタカナで書くなら、「パァール」という感じです。

まあ、カタカナで書いてしまうと英語との発音の違いが分かりにくいのですが、音にすると全然違います。

この単語の真ん中にある[əːr]という記号は、唇を「縦」に開け、口の中では上の奥歯に舌の両サイドをくっつけた状態で、喉からは「こもった音」を出しながら「アー」と発音するような音を表しています。

つまり、日本語の「アー」のようでありながら、全然違った「アー」という音なのです。

これの前に[p]の発音がくっついているので、カタカナで書くなら「パ」のような音になりますが、日本語の「パ」とは決して似た音ではありません。

日本語の「パ」の音を出してしまうと、発音記号としては[əːr]としては認識されず、別の記号[ɑːr]あるいは[ɑː]のような音として認識されてしまいます。

そうなると、聞いている相手(ネイティブ)の頭の中では、「pearl」というスペルではなく、「parl」のようなスペルが浮かんでしまい、「全く通じない」ということになる可能性があるのです。

そういうわけで、練習すべきは[əːr]という発音記号の音の出し方です。

これを身につけることで通じる英単語はたくさんありますが、逆に言えば、これが身についていないことで通じない単語がたくさんあるということです。

「pearl」はまさにそのような単語の1つと言えます。

是非覚えておいてくださいね。
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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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