最近、テレビを見ていて、結構な数の芸能人が「フューチャーする」という言い方をしているのが気になります。

「フューチャーする」ではなくて、「フィーチャーする」でしょ!とテレビの前で密かに突っ込んでいるのですが、この間違いは、見ているこちらが恥ずかしくなるくらいなのです。

「フュ」と「フィ」の違いだけですが、発音も意味も全然違います。

「フューチャー」は英語では「future」と書かれます。

これは「未来」という意味の名詞です。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でもおなじみの言葉ですね。

「f」の次は「u」という文字なので、これは「ユー」と発音されるのです。

一方「フィーチャー」というのは、英語では「feature」と書かれます。

これは、名詞としては「特徴」とか「特色」という意味で、また動詞として「特徴付ける」とか「(テレビなどで)特集する」とか「(人を)主演させる」などの意味にもなります。

「f」の次は「ea」という文字なので、これは「イー」という音となります。

つまり、「ユー」と「イー」では意味が全然違ってしまうのです。

「future」は名詞なので、これの語尾に「-ing」をつけて「futuring」とすることはできません。

一方「feature」の方は動詞としても機能するので、語尾に「-ing」をつけて「featuring」とすることができます。カタカナだと「フィーチャリング」です。

テレビで芸能人らが「フューチャーする」とか「フューチャリング」とか言っているのは、明らかな「間違い」なのです。

そのような間違いに気づかず、「カタカナの方がなんとなくかっこいい」という程度の軽い気持ちで使ってしまうと教養を疑われかねません。

そもそも「フィーチャーする」という言葉も、多くの場合は「注目する」という意味で使われているようですから、無理にカタカナにしないで、そのまま日本語で「注目する」と言えばよいのです。

英語発の言葉を、間違った意味、間違った発音でカタカナにして使うことは、国際的な目で見て、とても恥ずかしいことと思います。

カタカナ語を使いたいならば、せめてもともと英語ではどのような単語なのかということをきちんと調べた上で使うようにしましょう。

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