人が何かを身につけていく上で、とても大事なことがあります。

それは「自分で考える」ということと「自分で答えを出す」ということです。

世の中には、こういうことを自然にやる人もいれば、そうでない人もいます。

長年、大人や子供に英語を教えていると、「自分で考えよう」としたり「自分で答えを出そう」としたりする人は総じて英語を身につけていくのも早い、ということを痛感します。

逆に、「自分で考えよう」とせず、あるいは「自分で答えを出そう」とせず、いつも誰か(教師など)に答えを求める人ほど、なかなか成長していかないという傾向があるように思われます。

ということは、教師は、どのような姿勢で生徒の指導に当たるべきなのでしょうか?

今日はその辺りについて考えてみたいと思います。

 

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はじめから「自分で考えよう」としたり、「自分で答えを出そう」とする生徒がいます。

そういう生徒には、教師は問題を出し、問いかけ、ヒントを与えれば良いのです。

決して、考え方を説明してはいけませんし、答えを言ってもいけません。

生徒本人が自分で考えられる範囲を見極め、それ以上は説明しない。
生徒本人が自分で答えが出せるかどうかを見極め、ギリギリまで答えを言わない。

このような姿勢が、教師には求められるべきです。

 

では、「自分で考えよう」とか「自分で答えを出そう」とかしない生徒にはどうしたら良いでしょうか?

そういう生徒には、まずは「自分で考え、自分で答えを出す」ということの重要性をきちんと話すと良いと思います。

その上で、時間を決め、「何時何分までに自分で考えてみよう」あるいは「何時何分までに自分で答えを出してみよう」と伝えるのです。

自分で考えることができず、自分で答えを出すことができないからと言って、教師は簡単に説明してしまったり、答えを教えてしまってはいけません。

「自分で考える」ということも、「自分で答えを出す」ということも、どちらも「訓練」によって上達していくことだからです。

そういう訓練の機会を与えることが教師の役目なのです。

教師なのだから、説明することは得意でしょうし、答えを言ってあげることも簡単でしょう。

しかし、教師が詳しく説明したり、答えを簡単に言ってしまうと、生徒が「自分で考える」あるいは「自分で答えを出す」という訓練の機会を奪うことになります。

教師だから、説明もできるし答えも言える、だけれどもそれをせずにグッと我慢する。

生徒を伸ばすことができる教師は、「説明する量とタイミング」を知った上で、必要最低限の説明で押さえることができる教師です。

あるいは、「答えを教えてあげるタイミング」を知った上で、それ以前には答えを言わないように我慢することができる教師が、本当の意味で生徒を伸ばすことができる教師なのではないでしょうか。

生徒の「自立心」を育てることができてはじめて「優秀な教師」と言えるのだと思います。

 


 

本校では、生徒自身が「自分で考え、自分で答えを出す」ということを訓練できるように、教師が説明や答えを言うタイミングを慎重に考えながらレッスンを行っています。

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