皆さんにとって、「中学時代」や「高校時代」というのはどれくらい前の話でしょうか?

今年で45歳になる私(久末)にとっては、もうかれこれ30年近くも前の話になります。

あの頃と今とでは、「勉強の在り方」というものがだいぶ異なっているように思います。

 

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私が中学生、あるいは高校生だった頃には、インターネットはおろか、パソコンすら一般家庭に普及していませんでした。

なので、学校の授業や試験のための勉強というものは、もっぱら「紙」に書かれたものを使うしかありませんでした。

例えば、「日本史」を勉強しようとしたとします。

今持っている教科書や参考書、あるいは学校の授業で配られたプリントや、授業中に板書されたものを書き移したノートを使うことになります。

ところが、これらの全てを参考にしても、自分が知らない言葉や事柄が出てきます。

そんな時はどうすれば良いのでしょうか?

これまた「紙」の媒体である「辞書」を引くくらいしかできません。

図書館や本屋に行き、参考となりそうな本を入手することもできますが、そのためには時間や労力をかなりさかなくてはなりません。

普段から日本史に興味があり、それに関連した本などを日頃から読んでいるならまだしも、そうでない人にとって、こうした情報収集は大変な骨折りでした。

 

ところが、今ではパソコンやインターネットは一般家庭に普及しており、スマホなどからも情報を簡単に集めることができます。

「ルネサンス」という言葉を知ろうと思ったら、パソコンやスマホで検索してみれば良いのです。

wikipediaなどを読み進めていけば、ものの数分で、しかも無料で、簡単にルネサンスに関する大まかな情報を手に入れることができることでしょう。

ルネサンスの情報を読んでいて、その中に知らない言葉が出てきたら、それもまた、すぐに検索をかければ良いわけです。

日本史だけでなく、英語や数学や国語など、あらゆる科目の情報が、ネット上にあふれています。

もちろん、ネット上の全ての情報が正しいとは限りませんので、そのまま鵜呑みにしてしまうのは危険かもしれません。

それでも図書館や書店に出かけ、時間とお金と労力をかけてようやく情報を収集することができた時代と比べれば、今では遥かに勉強というものがしやすくなっていると言えます。

しかも、情報収集だけでなく、パソコンなどを使えば、自分が集めた情報や知識を簡単に記録しておくことができます。

文字を入力したり、あるいは写真に撮っておいたり、はたまた音声で残しておいたり。

あるいは、勉強のための「無料プリント」などもネットから簡単に入手することもできます。

いずれも、私が学生だった頃には1つも存在しなかったものです。

今の時代を生きる学生達は、こういったことすら「面倒くさい」と思ってしまうのかもしれませんが、こうした媒体が存在しなかった時代を生きてきた者としては「なんて勉強のしやすい環境なんだろうか」と感嘆してしまいます。

自分が学生だった頃に今のような環境があったならば、もっと違った学生時代、あるいはもっと違った人生になっていたかもしれないなぁ、と思う今日この頃です。