「品詞」というのは、主に以下の8つに分類されます。

1. 名詞
2. 代名詞
3. 動詞
4. 形容詞
5. 副詞
6. 前置詞
7. 接続詞
8. 間投詞

 

今日は「5. 副詞」を見てみましょう。

前回の「形容詞」は「名詞を修飾する言葉」と説明しました。

これに対し、「副詞」は、英語では主に「動詞」を修飾する言葉と言えます。

「修飾する」というのは、前回も説明しましたが、「意味の範囲を絞り込む」ということです。

例えば、「投げる」という動詞を見てみましょう。

「投げる」という動作を想像した時に、その「投げ方」にも色々なものがありますね。

強く 投げる
軽く 投げる
思いっきり 投げる
本気で 投げる
真っ直ぐ 投げる

「強く」や「軽く」や「思いっきり」や「本気で」や「真っ直ぐ」といった言葉は、「投げる」という動詞の意味の範囲を絞り込んでいると言えます。

「投げる」の前に何も言葉が置かれていない場合に比べ、「強く」という言葉がついた方が、投げ方のイメージが制限されますね。

「強く投げる」という言い方の場合は、「弱く投げる」というイメージが除外され、「強く投げる」というイメージのみに範囲が絞り込まれることになります。

つまり、「強く投げる」という場合の「強く」というのは、「投げる」という動詞を「修飾している」ということになり、よって「強く」は「副詞」であると判別できるのです。

「強く」以外の、上記の「軽く」「思いっきり」「本気で」「真っ直ぐ」なども全て副詞です。

日本語で考えて、「動詞の前」に置かれた言葉であり、かつ、その動詞の「動作の仕方」や「動作の時間」や「動作の場所」や「動作の頻度」などを表し、動詞の意味を絞り込むような働きをしている言葉は、全て「副詞」であると判断できます。

ただし、英語の場合は、副詞は必ずしも「動詞の前」に置かれるとは限りませんのでご注意を。

 

さて、次回は「5. 副詞」の続きです。「動詞」以外の言葉を修飾する副詞について見てみましょう。
どうぞお楽しみに!