英単語の発音で、日本人の多くが「勘違い」しているものがあります。

それを1つずつ紹介していくコーナーです。

 

今日の題材は「presents」という言葉です。

いくつか異なる意味を持つこの言葉ですが、「プレゼンツ」と発音していい場合と、そうでない場合があります。

「プレゼンツ」と発音してはいけない場合は、どのような時でしょうか? またその時はどのように発音すべきでしょうか?

さあ、今日も発音の勘違いを1つ解消しましょう。

 

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まず、語尾の「-s」を取り外した「原形」は「present」です。

「present」という言葉には、「名詞」と「動詞」の2通りの使い方があります。

「名詞」の場合は、多くの日本人が知っているように「贈り物」という意味になります。

この意味の時には、「present」の発音は[préznt]となり、これの複数形の「presents」は[préznts]となります。

これを敢えてカタカナで書くとしたなら、単数形は「pレzンt」で、複数形は「pレzンツ」という感じになります。(※「p」と「z」と「t」の3箇所は「無声音」です。)

アクセントは「レ」のところに置かれるので、ここが一番高く、強く発音されます。

これは日本語の「プレゼント」あるいは「プレゼンツ」とほぼ似た音と言えます。

「present」には、「名詞」では、他に「現在」という意味もありますが、これも上記の発音と同じです。

さらに、「present」は「形容詞」として「出席している」や「現在の」といった意味もありますが、これも上記と同じ発音になります。

 

一方、「present」には「動詞」としての使い方もあります。

「動詞」の場合の「present」は、基本的に「差し出す」や「提供する」という意味となります。

この意味の場合、つまり「動詞」として機能する場合の「present」は、上記の発音とは異なります。

発音記号では[prizént]となります。

これは「動詞」なので、主語となる名詞が「三人称・単数」であり、かつ時制が「現在」を表す場合には、「三単現」の条件が揃い、「presents」となります。

よく、会社名などを主語にして、「○○ presents □□」のような表現がありますが、この場合の「presents」は「動詞」として使われていると言えます。

つまり、「○○会社は、□□(商品やイベントなど)を提供しています。」という意味なのです。

そのような場合の「presents」は、日本語の「プレゼンツ」のように発音してはいけません。

動詞の場合の「present」の発音記号は[prizént]なので、これの語尾に「-s」がついた発音は[prizénts]となります。

これをカタカナで敢えて書くなら「pリゼンツ」となります。

まず、「re」のスペルの部分を「レ」と発音するのではなく、「リ」と発音します。

そして、アクセントの位置も後ろにずれて「ゼ」の部分に置かれます。

 

要するに、同じ「present」という単語であっても、使い方や意味によって[préznt]となったり[prizént]となったりするので、両者をきちんと区別しなくてはならないということです。

今まで、全て同じように「プレゼンツ」のように発音していた人は、是非覚えておいてくださいね。

 


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