<昨日の続き>

なんだかこのシリーズもずいぶん長くなってしまいました。(ちょっと区切りたい?)(本音)

でもあと少し! 頑張って書きますから、是非お読み頂ければ嬉しいです(笑)

さて、昨日は「コーパス」というものについてご紹介しました。

今日は「辞書」について書きます。

「英作文」をする上で「辞書」は欠かせません。

「日本語→英語」の和英辞典と「英語→日本語」の英和辞書、どちらも必要になります。

最近では「電子辞書」も高性能のなものがたくさん出ていますが、しっかりと英作文の練習をしようと思うなら、自分の部屋や仕事場に「紙の辞書」をドシッと置いておくと良いでしょう。

電子辞書も悪くはないのですが、紙の辞書の方が「きちんとした学習」には向いています。その理由はまた別の機会に説明します。

さて、「英和辞典」「和英辞典」の両方を1つずつ持っている、というのが英作文をするための下準備としては最低ラインです。

何十年も前の学生時代に買った辞書を今も持っている、というのならそれでも構いません。

ただ、辞書というものも進化しています。

過去においては「当たり前」だった記述も、時代の変化と共に変化したり、削除されたり、あるいは新たに追加されたりします。

少なくとも、15年から20年くらいしたら新しい辞書を買う、ということをお勧めします。

そして新しい辞書を買ったら、古い辞書は。。。。

「捨てずに取っておく」と良いのです。

辞書は「新しい方が良い」とは限りません。

辞書の編纂をしている人達は、常に「新しい情報」を載せようと努力していることでしょう。

しかし、「新しい情報」よりも「古い情報」の方が「イメージとしてピンと来る」という場合も意外と多くあります。

また、辞書によって載せている情報もまちまちな場合もあります。

同じ英単語を調べてみても、ある辞書に載っている「日本語表現」が、別の辞書には載っていない、ということもあります。

私は商売柄、教室には何種類かの辞書を置いていて、仕事などで英作文をする際、自分の中で不安な単語については、やっぱり辞書を引きます。

そして、1つの辞書では満足せず、自分の手持ちの辞書をあらかた引きまくって、ようやくそこから「共通のイメージ」を見出そうと試みます。

英作文の際、和英辞典を使って「所望の英単語」を見つけたからと言って、それをそのまま「ポーン」と英文の中に放り込んでしまうのは危険です。

英文に入れる前に、その単語や表現が持つ「共通のイメージ」を知ることがまず大事です。

「共通のイメージ」というのは、辞書によって異なる「和訳語」をいくつも比べながら、人が意識して見つけていくものです。

たとえば私は、新しく辞書を購入する前に、必ず書店の立ち読み状態で「ある単語」を引いてみて確認することにしています。

それは「desperate」という単語です。

「デスパレートな○○」とかいう海外ドラマがありますが、その「desperate」です。

私はこのドラマを見たことはありませんが、私が持つ「desperate」のイメージは、たいていの辞書が真っ先に載せている訳語とは「かなりかけ離れて」います。

多くの辞書は、この単語の筆頭の意味として「絶望的な」と書いています。

これが私には解(げ)せません。

「絶望的」と言えば、そこには「希望を無くしている様」や「諦めモードに入っている状態」や「もはや為す術がなく立ち尽くしている様子」というような感じに聞こえませんか?

つまり「絶望的」というのは「脱力」をイメージさせる言葉であると思うのです。

しかし「desperate」は、むしろ「こうなったら何でもいいからやってやれ!」とか「当たってくだけろ!」とかいう感じで、決して「希望を無くしている」ということではありません。

つまり「絶望的な」ではなく「自暴自棄の」や「必死の」や「死にものぐるいの」のような感じが主な「共通イメージ」と言えます。

そこから派生して、本当に日本語の「絶望的な」という意味で使われないこともないでしょうが、これが「メイン」のイメージとは思えません。

「desperate」は、「絶望的(=脱力)」というよりは、「自暴自棄・必死(=最後のエネルギーを振り絞っている)」という感じで使われるのが普通と思います。

そのうち、この単語が持つ「共通のイメージ」を反映させた「日本語訳」というものが辞書にも取り入れられていくのではないかと思います。

そうやって、辞書は進歩していくのだろうと思います。

私は「desperate」のイメージが間違って伝わるような解釈を載せている辞書を批判するつもりは毛頭ありません。

辞書は人が作っているものですから、完全にはなり得ません。

しかし、英語を学習していく上で、辞書というものが大いなる助けになることは疑いようのない事実です。

ですから、「1つの辞書」だけで満足するのではなく、自分の手元にある辞書を「何冊」も引いてみて、自分なりの「共通のイメージ」を見つけていくことが大切なのです。

そういうわけで、「辞書」を新しく買ったら、古い辞書は捨てたり、人にあげたり売ったりしないで、自分の手元に残しておくと良いと思います。

英作文の質を高めていくためには、辞書をたくさん引いて、1つ1つの単語に対する「共通のイメージ」を高めていくと良いでしょう。

<つづく>

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