「問題」は、英語では「problem」「question」「case」「issue」「matter」「trouble」のように表現されます。

 

「problem」は、「複数の要因が絡み合ってできあがった好ましくない状態」を指し、単に1つの知識では解決できないような問題のことを指します。従って、「problem」に対しては「answer(答える)」というよりも「solve(解く)」という動詞が相応しいと言えます。

 

「question」は、基本的には「質問」という意味であり、「知識さえあれば、言葉で答えたり説明したりすることができる疑問」のことです。従って、「question」に対しては「solve(解く)」よりも「answer(答える)」の方が相応しいと言えるでしょう。

 

一般に「試験」などで出される「問題」は、通常は「question」で良いのですが、「数学的に解く」という場合には「problem」が使われます。

 

「case」は、「事例」や「場合」という意味の言葉で、これが転じて、時に「問題」という日本語で表されることがあるという程度のものです。

 

「issue」は、元々「出すもの」や「出たもの」の意を含んでいるため、「急に生じた問題」や「争点となる問題」といった意味で使われることがあります。

 

「matter」は、「出来事」や「事柄」の意で、これが転じて「問題となっていること」や「問題となること」という意味で使われます。「What’s the matter?」と言えば、「何が問題なのですか?」という意味になります。

 

「trouble」は、「problem」と似ていますが、元々は「人を悩ますもの」「厄介ごと」「面倒」「災難」などの意を表し、これがひいては「問題」という日本語で表現されることがあるというものです。通例、「trouble」は、それを抱える当事者にとって「制御できないもの」であることが多いのですが、「problem」には、知恵を振り絞ったり時間をかければ「解決できる」ものというイメージがあります。