英語圏のネイティブたちが自然に話す英語は、日本人が学習している英語と少し違っていることがあります。

日本人があまり気づかない表現でありながら、英語圏ネイティブ達にとっては自然な表現がたくさんあります。

今日は、そういった表現の1つとして「肯定文の形のままの疑問文」についてご紹介します。

 

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一般の文法書には、「〜です」や「〜します」のように「肯定」の内容を表す文は「肯定文」で表現し、「〜ですか?」や「〜しますか?」のように「疑問」の内容を表す文は「疑問文」で表現する、と書かれています。

当たり前と言えば当たり前なのですが、意外にも、英語圏のネイティブたちはこのルールに従ってはいないこともあります。

具体的には、「疑問」の内容であるにも関わらず、文の形は「肯定文のまま」となることがあるのです。

例えば、「She is your mother.」という文。

これは「彼女はあなたのお母さんです。」という肯定文ですね。

普通、これを「彼女はあなたのお母さんですか?」と尋ねたい場合には、「Is she your mother?」という疑問文へと変化させる必要があります。

ところが、「She is your mother」という形をそのままにして、最後の「.」を「?」に変えるだけで、「She is your mother?」という疑問文が使われることがあるのです。

「えっ? それなら疑問文の形なんて覚える必要ないのでは?」と思った人もいるかもしれませんね。

ところが、「肯定文の形のままの疑問文」は、いつでも使えるわけではありません。

この表現が使えるのは、主に「内容の確認」をしたい時に限られます。

例1: She is your mother?
「彼女はあなたのお母さんなの?」

例えば、目の前の友人が、ある女性に対して「お母さん」と呼んだとします。

「お母さん」と呼んだということは、「彼女=あなたのお母さん」ということがわかるはずですが、そのことをすぐに信じることができなかったり、予想外だったりした時に、驚きの感情と共に「She is your mother?」と尋ねることができます。

このような時に、「Is she your mother?」と尋ねても良いのですが、この形の疑問文は、本来、「YesとNoのどちらなのか、本当に分からない」という場合に使われるものです。

目の前に起きた状況や、誰かが話していた内容を前提として、「内容の確認」をしたい場合に「肯定文の形のまま」で尋ねることができるのです。

 

なお、このことは「否定文」も同じように考えることができます。

つまり、「否定文の形のまま」でありながら、相手に尋ねることができるのです。

例2: So, you really don’t know him?
「そうすると、お前は彼を本当に知らないのだな?」

このように、既に話された内容について「内容の確認」をしたい場合は、その内容が「否定」ならば「否定文の形のまま」で尋ねることができます。

 

いずれの場合も「口語的」な表現であり、日常会話ではよく使われますが、きちんとした文書などではまず見られません。

ですが、日常会話の時には、こうした表現を織り交ぜていくと自然な英語になります。

是非覚えておいてくださいね。

 


 

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