日本語では「カタカナ」で表示されながら、そのままでは「英単語」として認識されない言葉があります。

それをご紹介していくシリーズです。
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197:「デッドボール」

 

野球を見る人なら誰でも知っているこの言葉。

「デッドボール」というのは、ピッチャーが投げた球が打者に当たった場合に、打者に一塁が与えられるというルールのことですね。

この「デッドボール」という表現は完全な和製英語ですので、そのままカタカナでは英語として通じません。

さあ、今日も一緒に勉強しましょう!

 

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「デッドボール」は、英語では「hit by pitch」と表現されます。

「hit by pitch」という表現では、「hit」自体は「名詞」として扱われますので、先頭に「a」をつけて「a hit by pitch」のように表現されることがあります。

ところが、「hit」には「動詞」としての働きもあります。

「動詞」として「hit」を使う場合には、「be hit」や「get hit」のような形で「受動態」の表現となります。

その場合には、「be hit by a pitch」というように、「pitch」の前に「a」がつくのが普通です。

「hit」が「名詞」として使われる「hit by pitch」の場合には、「pitch」というのは抽象的な意味を持ち、不定冠詞「a」がつきません。

しかし、「hit」が「動詞」として使われる場合には、「ある1球によって当てられる」というように、具体的な「1球」がイメージされるため、不定冠詞「a」がつくのです。

つまり、「デッドボール(死球)」という名詞の場合には「a hit by pitch」となり、「デッドボールをくらう」のように動詞として表現する場合には「be hit by a pitch」や「get hit by a pitch」となるのが自然ということです。

是非覚えておいてくださいね。

 

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さあ、いかがでしたか?
またランダムでお届けしますので、次回をどうぞお楽しみに!

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