最近、某テレビCMで、「あさっての次の日は、英語でなんて言うの?」というのがありました。

見ていて笑ってしまったのですが、「あさっての次の日」というのは、英語では特別な言い方はありません。

日本語では、「明後日(あさって)」の次の日のことを「明明後日(しあさって)」と言いますね。

で、おそらく、このコマーシャルを見て、「明明後日、英語」でネット検索して調べた人もいるのではないでしょうか。

実は、私も調べてみたのですが、調べてみて、つい笑ってしまいました。

「明明後日」を英語でなんて言うか、というのを、オンライン辞書などが真面目に答えています。

その答えというのが「two days after tomorrow」というものです。

思わず、「なんじゃそりゃ~?」と声に出してしまいましたよ。

はっきり言って、そんな表現、見たことも聞いたこともありません。

「明日」というのは「tomorrow」ですね。これは問題なし。

で、「明後日(あさって)」というのは「the day after tomorrow」です。これも問題なし。

だからと言って、「明明後日(しあさって)」というのを「two days after tomorrow」などと表現するなんて、そんなおかしなことはありません。

よほど「tomorrow」から数え始めたいのならば仕方ありませんが、普通は「two days after tomorrow」などとは表現しません。

それを言うならば、「three days from now」つまり、「今から3日後」と表現すべきです。

「明日」から数えて2日後、とやるよりも、「今」から数えて3日後とした方が、おそらく誰にでも分かり易いでしょう。

同じ理屈で、「明後日(あさって)」も、「the day after tomorrow」だけでなく、「two days from now」と表現することができます。

「明明後日(しあさって)」については、上述したように「three days from now」と表現するか、あるいは、具体的に「on Tuesday」とか「on the 18th」などと表現するのが普通です。

あるいは、「the day after tomorrow」という言葉が既に文脈で出てきた後ならば、「the next day」などという表現もあり得ます。

例: The package will arrive here the day after tomorrow, and we have to reply to them *the next day*.
「その小包はあさってここに到着します。そして私たちは*その次の日に*彼らに返事をしなくてはなりません。」

このように、「the day after tomorrow」をいったん表現した上で、「さらにその次の日」と言いたい場合に「the next day」と表現できます。

いずれにしても、「明明後日(しあさって)」を「two days after tomorrow」と表現するのは、とても不自然です。

日本語では「明明後日(しあさって)」という特別な呼び方がありますが、英語にはそういう呼び方がありません。

そのような表現を無理矢理日本語の理屈に合わせて英語にしようとすると、英語の理屈と合わなくなってしまうことがありますので気をつけましょう。

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