前回、5つの文の要素について説明しました。

1. 述語動詞(V)・・・文の結論を述べる部分となっている動詞のこと。
2. 主語(S)・・・述語動詞の動作を「行うモノ」のこと。
3. 目的語(O)・・・述語動詞の動作が「行われるモノ」のこと。
4. 補語(C)・・・主に「主語とイコールの関係」となっている言葉のこと。
5. 修飾部分(M)・・・文中の別の語を「修飾」している部分のこと。主に「場所」や「時間」を表す言葉であることが多い。

 

これまでに学習してきた「be動詞」と「一般動詞」を使った表現では、主に、以下の3つの「文型」で文を作ることができます。

第1文型:S+V
第2文型:S+V+C
第3文型:S+V+C

以上の3つの文型の中のどこかに「修飾部分M」が入り込むこともあります。

1つずつ見てみましょう。

例えば、第1文型の場合、次のような文が考えられます。

「私は 毎日 この公園のまわりを 走ります。」

まず、「走ります」の部分が「述語動詞」と言えますね。
そして、「私は」の部分は「主語」です。

そして、「毎日」という言葉は「時」を表し、「走ります」という動詞を修飾しているので、「修飾部分(副詞)」ということになります。

さらに、「この公園のまわりを」という部分は、「場所」を表し、これまた「走ります」という動詞を修飾しているので「修飾部分(副詞)」ということになります。

そうすると、この文は「S+V+M+M」という形の「第1文型」の文になる、ということです。

実際に英語にしてみると、「I   run   in this park   every morning.」となります。

 

続いて、「第2文型」を見てみましょう。

第2文型は「S(主語)」と「C(補語)」がイコールの関係になっていますよ、ということを表す文の型です。

例えば、「私の兄は 警察官 です。」という文。

この文は、つまり「私の兄=警察官」ということを言いたい文である、と言えます。

このように「イコール」の関係で2つの言葉を結びつけたい時には「be動詞」が使われます。

実際に英文にしてみると、「My brother   is   a police officer.」となるわけです。

 

続いて「第3文型」を見てましょう。

「第3文型」は、「S(主語)」と「V(述語動詞)」のうしろに、「動作が行われる言葉」すなわち「目的語」が置かれるような文の型となります。

例えば、「彼女は この椅子を 動かした。」という文があったとします。

「動かした」が「述語動詞」、「彼女は」が「主語」である、ということはすぐにお分かりと思います。

そして、「この椅子を」の部分は、「動かされたもの」ということになりますので、これは「目的語」という扱いになるのです。

実際に英文にしてみると、「She   moved   this chair.」というようになります。

 

このように「日本語」から「英語」の文に置き換えようとする時には、「主語」と「述語動詞」をまず考えた上で、その他の言葉が「補語」なのか「目的語」なのか「修飾部分」なのかを分類してみると良いのです。

そうやって文を作っていくと、きちんと相手に通じる正しい英文になります。

なお、文型にはさらに「第4文型」や「第5文型」というものもあるのですが、まずはとりあえず「第1文型」「第2文型」「第3文型」の3つがある、ということを意識してみると良いでしょう。

さて、次回はいよいよ、「疑問詞」を使った疑問文について説明していきます。

 

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