「生む」は、英語では「have a baby」「give birth」「bear」「deliver」「breed」「lay (eggs)」のように表現されます。

また「生まれる」は、英語では「be born」というように表現されます。

 

「have a baby」というのは、文字通りに解釈するならば「赤ん坊を持つ」という意味になります。これが転じて「子供を生む」という意味になるのです。日常会話などで「もうすぐ彼女は子供を生みます。」と言いたい場合には、「She is having a baby soon.」のように「have a baby」という表現を使うのが最も一般的です。

「give birth」は、文字通りに解釈するならば「誕生を与える」という意味となり、通例、後ろに「to a boy」や「to a child」など「to+人」を表す言葉が添えられます。この表現はあまり一般的に使われるものではなく、少し固い表現と言えます。

「bear」は、本来は「重さに耐えて運ぶ」という意味ですが、このイメージが妊娠や出産のイメージと合致し、「子を生む」という意味を表すようになったと考えられます。通例、「bear」は「ほ乳類が子を生む」という場合に使われます。これの「受動態」となった表現が「be born」となり、「子」が主語となって「生まれる」の意となります。どちらかと言うと、受動態で「be born」という形で使われる方が一般的で、能動態ではあまり使われません。

「deliver」は本来は「配達する」や「届ける」意味の言葉です。助産師などが「子を取りあげる」という場合に「deliver」が使われます。また「母親」を主語にした場合は「be delivered of a baby」という「受動態」の表現となるか、あるいは「分娩する」という意味で能動態で「deliver」のみで表現されるかのどちらかとなります。いずれにしても「deliver」という表現そのものは「生む」という意味では固い表現と言えます。

「breed」は、主に「動物」が主語となって「子を生む」の意となったり、あるいは「人間」が主語になって「動物に子を生ませる」や「繁殖させる」の意となったりします。また「breed」には「飼育する」の意もあります。

「lay」は、本来は「横にする」「横たえる」「置く」という意味ですが、このイメージが「卵を巣にそっと置く」という意味となり、「動物などが卵をを生む」という意味になりました。通例、「鳥類」などっで「lay」が使われます。

「赤ん坊」や「子供」の方を主語にした「生まれる」という表現では、上述した「be born(生まれる)」という表現の他に、「arrive(到着する)」や「come(来る)」など婉曲な表現が使われたりします。あるいは「もうすぐ生まれる」という意味ならば「be expected (to be born)(生まれることが期待されている)」が使われることもあります。