「聞く」は、英語では「hear」「listen」という語で表現されます。

「hear」は、 「耳」から自然と「音」が入ることを前提として、人がその音を「認識する」ということを表します。つまり、「聴力によって音を捉えることができる」や「自然と音が耳に入ってくる」ということを表したい場合に「hear」が使われるのです。音に限らず、「噂話を耳にする」とか「そういう話をどこかで聞いた」というような場合にも「耳に入る」という意味で「hear」が使われます。

「listen」は、「hear」のように自然と音が耳から入ってくるということを表すのではなく、「耳を向ける」ということを表します。何かしらの「音」がどこかで発生している場合に、「その音がする方向に耳を向ける」という意味で「listen」が使われます。このため、「音がする方向に」という意味で「to+名詞」という部分がたいてい「listen」の後ろに続きます。また、「人の話をきちんと聞く」と言いたい場合も、「その人の方に耳を向ける」ということから「listen to 人」という形で表現されます。