「起きる」は、英語では「get up」「wake up」「wake」「waken」「awake」「awaken」と表現されます。
「起こす」は、英語では「wake up」「wake」「waken」「awake」「awaken」と表現されます。

 

まずは「起きる」から見てみましょう。

「get up」は、 「上に向かって身体の姿勢を変化させる」という場合に使われる表現です。例えばベッドなどに横たわっている状態から「身体を起こして起き上がる」と言いたい場合には「get up」が使われます。あるいは、しゃがんでいたり、座り込んでいるような状態から「立ち上がる」という意味でも「get up」が使われます。要するに「get up」は「身体の姿勢の変化」を表しながら「起きる」「起き上がる」という意味で使われるのです。

「wake up」は、 「睡眠状態」から「覚醒状態」への変化を表し、「目が覚める」という意味で使われます。「身体が起き上がる」という意味ではなく、あくまでも「覚醒」のイメージで「wake up」が使われるのです。

朝、ベッドで眠っている人がいたとして、その人がまず「目を覚ます」と言いたい場合には「wake up」が使われ、その次に「ベッドから起き上がる」と言いたい場合には「get up」が使われます。

「あなたは朝何時に起きますか?」と尋ねるような場合には、「目を覚ます」というよりも「ベッドから起きて活動を開始する」という意味で解釈するのが自然でしょうから、「get up」の方が普通ということになります。

「wake up」の「up」が取れた「wake」だけの表現、あるいは「waken」という言葉、さらには「awake」や「awaken」という言葉もありますが、日常的な表現としては「get up」と「wake up」の2つだけをきちんと使い分けていれば問題ないでしょう。

 

続いて「起こす」について見てみましょう。

「wake up」は、「人」などを目的語に置いた形で使われ、「人を目覚めさせる」という意味で使われます。語順としては「wake up +目的語」となる場合もあれば、「wake +目的語+up」となる場合もありますが、目的語が「me」や「him」などの「人称代名詞」の場合には、「wake+目的語+up」の語順となるのが普通です。

「起こす」の意味としては、他に「wake」「waken」「awake」「awaken」などもありますが、「wake up」を基本として使うだけで十分でしょう。