「浸す」は、英語では「dip」「dunk」「soak」「steep」「immerse」「souse」「douse」「drown」「infuse」「bathe」「plunge」という語で表現されます。

かなりたくさんありますが、1つずつ見ていきましょう。

 

「dip」は、あるモノの「一部」を液体あるいは粘性のある食品などに浸し、すぐに再び引き上げる、という行為を指します。単に入れて出す、というよりも、浸した液体や粘性のある食品を「モノにつける」ようにして「出す」というイメージです。例えばキュウリなどの生野菜をスティック状にして、マヨネーズなどに一度つけてから取り出せば、キュウリの表面にマヨネーズがくっついた状態になりますね。このように、「キュウリをマヨネーズに入れる」というよりも「キュウリを使ってマヨネーズを少し取る」というイメージの場合に「dip」が使われるのです。他にも「ペン先をインクに浸し、インクをペン先に少しつける」というような場合にも「dip」が使われます。

 

dunk」は、「dip」と異なり、「上から中に入れる」という行為に着目して使われます。バスケットボールの「ダンクシュート」の「ダンク」も、この「dunk」という言葉が使われます。イメージとしては、「輪っか」や「コップの縁」のように「丸くなっているもの」の中を目がけて、上からモノを入れるような感じです。日常的には、「パン」などを「カップに入ったコーヒーなど」に浸すような場合によく使われます。

 

「soak」は、モノを液体の中に浸し、その液体がモノ自体にしっかりと「浸透していく」ような場合に使われます。「どっぷり浸かる」とか「ずぶ濡れになる」といった場合にも「soak」が使われます。

 

「steep」は、モノを液体の中に浸すことで、液体がモノによく染みこんだ状態になることを期待するような場合に使われる言葉です。これは「dip」のようにすぐ取り出すのではなく、一定の時間、モノを液体に浸しっぱなしにするようなイメージとなります。「steep」は「soak」のくだけた言い方である、とも言われています。

 

「immerse」は、モノを液体の中に全体を入れ込んでしまう、というイメージで使われます。言い換えるなら、水面よりも出ている部分がなくなるように、「完全に沈める」ということです。

 

「souse」は、モノを液体の中に入れたり、あるいはモノの上から液体をかけたりして、そのモノを完全に濡れた状態にすることです。食べ物に関して「souse」が使われると、液体というよりは「酒」や「塩」や「酢」などを染みこませるという意味になります。

 

「douse」は、アメリカ英語では「dowse」というスペルで書かれることもありますが、「火に水をかけて、火を消す」という意味で使われる言葉です。このことから「モノに水をかける・浴びせる」という意味で使われるようにもなりました。

 

「drown」は、元々「溺れる」や「溺れ死ぬ」といった意味の動詞で、これが転じて「モノを液体の中に沈める」という意味を持つようになりました。

 

「infuse」は、「液などを注入する」という意味の言葉ですが、主に「茶葉」や「薬草」などをお湯に入れ、その風味がお湯にしみ出てくるまで待つ、というような場合に使われます。言い換えるならば「煎じる」ということになります。

 

「bathe」は、「身体(の一部)を水などに浸す」という意味の言葉で、このことから「入浴する」という意味で使われるようになりました。

 

「plunge」は、モノをある場所に「押し込む」や「突っ込む」といった意味、あるいは自分自身が「飛び込む」などの意味で使われる言葉で、必ずしも「液体の中へ」という意味になるとは限りません。「液体」に関係して使われるのは、主に「プールや川に飛び込む」という場合です。